◇はじめに
対象
集客・顧客育成目的でTwitterを始める予定の、始めたばかりの中小企業様・小規模店舗様
背景
Twitterアカウントを作成したけれど、これからどのように運用したら良いのだろうと考える中小企業様・小規模店舗様(その担当者様)は少なくありません、
またスタート直後は何の反応も得られない(いいねやリツイートが1回も得られない)ことも珍しくありません。
目的
Twitter運用をスムーズに始めると共に、初期のロス期間をいち早く脱却する。
目次
◇運用方針の策定
ビジネス活用用途
Twitter運用が得意とするビジネスへの活用は、集客や顧客育成になります。
これら以外の活用を期待されている場合は、Twitter運用を再度ご検討ください。
(※詳しくは『4大SNSの最新ビジネス活用戦略を徹底紹介』をご覧ください)
CV
CVはコンバージョンの略で、Twitter運用で目指すゴールを意味します。
集客目的の場合は誘導リンク(商品ページや店舗HPなど誘導したいページへのリンク)のクリックがCVとなり、顧客育成目的の場合は一般ユーザーのフォローがCVとなります。
ターゲット
ターゲットとは購買や来店が期待できるユーザーのことで、ターゲットにアカウントを知ってもらい、アカウントへの関心を寄せてもらうことで、ようやくCV数を積み上げることが出来ます。
貴社・貴店のターゲットを事前に必ず設定しておきましょう。
(※詳しくは『Twitter集客で3ヶ月を目標に成果を上げる』をご覧ください)
◇運用基本指針の策定
クライアント
クライアントとは操作ツールのことで、Twitterの場合はTwitterサイトや公式Twitterアプリが公式クライアントになります。
逆に第三者が開発したツールはサードパーティクライアントと呼ばれ、何らかの専門性に特化したクライアントが多く存在します。有料のものもあります。
ビジネス目的でTwitterを運用する場合、サードパーティクライアントを活用すると(一部の)作業負担が大幅に低下する可能性があるため、定期的に運用環境を見直すことをお勧めします。
運用期間
SNS運用はどうしても成果が上がるまでに時間が掛かるため、運用期間は最低でも三ヶ月、出来れば半年以上欲しいところです。
ただし運用期間を一つの期間と扱うのではなく、短期間に細かく区切ってPDCAを回します。
(1ヶ月が丁度良いと考えますが、貴社・貴店の事情に合わせて設定してください)
PDCAはPlan(準備)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)の略で、定期的に運用を評価し、評価内容を次回への改善に繋げようという意味です。
(運用に切れ目を作らないようDo以外の部分は急いで行なう必要があります)
運用日・運用時間帯
運用の中でもツイートについては基本的に毎日決まった時間帯に行なうことをお勧めします。そうすることで露出機会が十分確保できますし、アカウントを覚えてくれるでしょう。
(予約投稿機能のあるサードパーティクライアントを用いることで休日は取れます)
ツイート以外は休日を設けても問題ありません。
ツイート時間帯はターゲット次第であり、ターゲットがより目にする時間帯、ゆっくり読める時間帯を選びましょう。ターゲットの人物像より論理的に推測できます。
一部サイトには「アクティブユーザーがもっとも増える時間を狙おう」などのアドバイスが見られますが、最も大切にすべきはターゲットです。
タグ
タグ(ハッシュタグ)は『#○○』の形式で構成され、ツイートに付記することで話題の識別やタグ経由での閲覧者数を増やすことが可能です。
一般的にタグはツイートの末尾に付記し、#の前には半角スペースか改行を挿入して区切ります。○○の部分の文字列は全角でも半角でも構いません。
タグの種類としては、「#ラーメン」のようなジャンルのタグ、「#渋谷」のようなエリアのタグ、「#相互フォロー」のようなTwitter関連のタグ、「#初心者歓迎」のようなメッセージのタグが挙げられます。
1ツイートに添えられるタグの数に上限はありませんが、文字数や見た目の問題から5~6個が事実上の上限となります。
タグを上手く組み合わせることで閲覧者数を底上げすることが出来ますが、あくまで発信内容の方が重要です。
定期的にタグを見直す必要はありますが、ベストを追求する必要はありません。
フォロー
Twitter運用でフォローを検討するタイミングは、大きく分けて以下の5パターンになります。
(1)スタッフや別店舗といった仲間内のアカウント
(2)ターゲット(購買や来店が期待できる層)に該当するユーザーアカウント
(3)同じ意思を掲げるビジネスアカウントや同じエリアのビジネスアカウント
(4)新規フォロワーのアカウント
(5)相互フォローに積極的なアカウント
(1)については特に言及することはありません。
(2)はターゲットユーザーをこちらからフォローすることで、相手がフォローを返してくれることに期待すると共に、最低限こちらのアカウントを認知してもらうことが目的です。
フォロー制限の兼ね合いから1日に行える数に限りが有りますが、ターゲットでなければなかなかCVまでは至らないため、成果の底上げには有効な方法です。
問題はどうやってターゲットユーザーを探索するかですが、公式Twitterの検索機能でもある程度は可能です。
ターゲットユーザーがつぶやいていそうな単語やターゲットユーザーのプロフィールに記載されていそうな単語を考え、キーワード検索してみましょう。
(※フォロー制限については『Twitterで良質なフォロワーを増やすための3つのポイント』をご覧ください)
(3)は背景として、企業の持つ使命や理念、店舗の持つ拘りや想いの存在があります。
これらはユーザー側から見るとポジティブなものですから、同じ意思を掲げるアカウントが連携していてもおかしくありませんし、連携することで幅広くのユーザーに伝わり、受ける印象も強くなります。
エリアに関しても、地域活性化の観点から同じことが言えます。
これら連携の第一歩として、協業候補となるアカウントにフォローを行ないます。
(4)はいわゆるフォロー返しをどこまで行なうかという問題です。
フォロワー数が100を切るような場合を除き、フォロワー数にそこまで拘る必要はありませんが(次章)、多ければ多いに越したことはありません。
フォロワーはこちらがフォローを返さないとフォローを解除してしまうかもしれませんから、つなぎ止める意味でフォロー返しは有効です。
ただしTwitterではフォローリストは公開されます。(公開設定の場合)
貴社・貴店のフォローリストに快く思われないアカウントが含まれていた場合は、ユーザーにネガティブな影響を与えるかもしれません。(フォローリストを覗くユーザーはかなり少数派ですが)
このメリット・デメリットを勘案して、フォロー返しの基準は貴社・貴店が判断してください。
(5)は次章で扱います。
◇運用直前の準備
電話番号登録
Twitterアカウント作成時に電話番号登録を行なっていない場合は、後からでも必ず行っておきましょう。
メールアドレスだけでもアカウント作成は可能ですが、ロックや凍結といった誤ペナルティを非常に受けやすくなります。
(作成されて間もないアカウントはそれだけでペナルティを受けやすくなっています)
公式Twitterであれば「もっと見る」>「アカウント:ログインとセキュリティ:電話」より登録可能です。
プロフィールの確認
プロフィールとはユーザーページの上部に表示されるユーザー情報のことで、ユーザーが貴アカウントを知った後にフォローするかブロックするかを決める判断材料の一つです。
プロフィールには「自己紹介」「場所」「ウェブサイト」「生年月日」などがありますが、最も重要な「自己紹介」に絞って解説します。
「自己紹介」で貴アカウントがどのようなアカウントなのか、自ら説明します。
全角160文字まで入力可能なため何となく記入してしまいがちですが、書いておくべきことは沢山あります。
①貴社・貴店の説明
②使命や理念(企業)、拘りや想い(店舗)
③アプローチの注釈
④連絡先やHPのURL
①貴社・貴店の説明は「静岡にあるお菓子メーカー、株式会社○○の公式アカウントです」程度で問題ありません。
②は前章で説明したため割愛します。
③も前章フォローのところで説明したものです。
ビジネスアカウント側からユーザーにフォローなどのアプローチを行なう場合、それを不快に思うユーザーも一部ですが存在するため、それを事前に一言断っておきます。
例えば「こちらからアプローチを行うことが御座いますが、ご不快でしたらブロックなさってください」のようなフレーズです。
④連絡先やHPのURLはそのままの意味です。
プロフィールには「場所」(貴社や貴店の住所)や「ウェブサイト」(HPやECサイトのURL)などの項目も存在しますが、公式Twitterでは「場所」や「ウェブサイト」の表示が目立たないため、重複しても自己紹介欄に記載しておくことをお勧めします。
挨拶ツイート・固定ツイート
次に初回のツイートとして、挨拶を行いましょう。
内容は「自己紹介」と似るでしょうが、こちらは情報量よりも言葉遣いや表現に気を付けてください。(フランクにならず礼儀正しい文体を優先してください)
「○○です、これからよろしくお願いします」程度の短文でも構いません。
固定ツイートとはユーザーページの下部に、常に最優先に表示されるツイートです。
非常に読まれやすいため、固定ツイートには誘導リンクを含んだツイートを選びましょう。
こちらは普通にツイートを行った後に、公式Twitterでツイート右上をクリック→「プロフィールに固定する」で設定完了です。
相互フォロー
Twitter運用開始直後にロス期間が生まれる最も大きい原因はフォロワー数です。
Twitterでは「フォロワー数の多さがアカウントの信頼を担保する一要素」と見なす文化が、一部に存在するためです。
(フォロワー数が少ないと「架空の企業・法人・店舗かもしれない」「これまで真面目に運用してきていないのかもしれない」と思われかねないということです)
そこでスタート後しばらくは相互フォローでフォロワー数の底上げを行いましょう。
相互フォローとは「あなたをフォローするから、あなたも私をフォローしてください」という互助会のようなシステムです。
Twitterにはこの相互フォローを積極的に進めているアカウントが大勢存在します。
試しにTwitterの検索欄に「相互フォロー」と入力してみましょう。
プロフィールに「相互フォロー100%」「相互フォロー歓迎」と書かれたアカウントの中から、この相手なら構わないと思うアカウントをフォローすると、通常0~2日で相手からのフォローが返ります。
これを20~30回毎日行うことで、1週間経たずにフォロワー数が100を超えます。
(ロック・凍結対象を避けるために作りたてのアカウントでは、1日30件以上のフォロー、数秒間隔の連続フォローは控えましょう)
なおこの相互フォローはフォロワー数の底上げだけが目的であり、CVには繋がりませんので、フォロワー数が100名を超えたならばお止めください。
続けていただいても支障はありませんが、実利がほとんど無いため、その時間を他の作業に回すことをお勧めします。
炎上を防ぐルール
最後にTwitterと聞くと、いわゆる“炎上”のようなトラブルを心配される方が多いかもしれません。
まず確認しておきたいことは、過去に報道されたトラブルのほとんどが企業や店舗のアカウントでなく、従業員や顧客のプライベートアカウントだったということです。
ですから過剰に心配される必要はありませんが、万が一を危惧されることも当然です。
そこでトラブルはルールとして未然に防ぎましょう。
以下の中から貴社・貴会にあったものを採用されてください。
1) Twitter上でのお問い合わせやご意見は受け付けない(プロフィールに連絡先を記載しておく)
2) 発信するツイートの原稿は事前に作成しておき、事前に作成できないものについても発信するツイートのタイプを限定する
3) ツイートの発信前に他者のチェックを受ける
1)はTwitterの良さを一つ消してしまいますが、ビジネスアカウントのトラブルの多くは返信から始まります。
例えば万が一心ない言葉を掛けられたときに、担当者様も人間ですから感情を込めて対応してしまうかもしれません。それを防ぎます。
この場合は返信への対応はしないことを自己紹介欄に明記しておき、代わりにHP内の問い合わせページなどを載せておきます。
2)は特にお勧めしたいルールです。元来ビジネスアカウントのツイートは誤りが許されにくいものですので、事前に作成し、十分推敲された上で、粛々と発信しましょう。(臨時のものを除く)
親しみやすさを演出するためか、稀に日常の何気ないことをツイートするビジネスアカウントを見かけますが、本業のプラスにならないばかりか、トラブルの素にしかなりません。
(シャープ様やタニタ様が成功されている理由は背後に誰もが知るブランドを抱えているためです)
3)は2)を更に厳しくしたものと言えます。ここまで行うのであれば、細かい表現を咎められることや、言葉尻を捉えられることは、ほぼ無いでしょう。
ただし100%隙のない発信を永遠に続けることは不可能ですし、続かない運用体制にしてしまうことも良くありません。
むしろ万が一の際はどなたに判断を仰ぐか、休日に起きた際はどうするかなどを定めておくことが大切でしょう。
以上が『Twitterアカウント作成後に行なっておきたい3つの作業』を終わります。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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貴社・貴会のTwitter運用が成功することを祈念いたしております。