◇はじめに
対象読者:
Twitter(ツイッター)に不慣れな企業や店舗の担当者様
目的:
ビジネス面から見たTwitterの基本を5分で理解する
目次:
◇Twitterは「ツイート」が起点となるSNS
ツイート
4大SNSと言われる「Twitter」「Facebook」「LINE」「Instagram」ですが、その中でもTwitterは非常にシンプルなサービスと言えます。
なぜならTwitterの根っこにあるものは「ツイート」と呼ばれる140文字のショートメッセージだけだからです。
図1. ツイート
発信したツイートは全てTwitterサーバーに送られ、保存・管理されます。
これにより興味ある誰かのツイートを閲覧したり、特定のフレーズを含むツイートを検索したりすることが出来ます。
図2. Twitterサーバー
Twitterは次々と新しい機能を追加していますが、広く利用されている機能はそのうちのほんの一部に過ぎません。
ここではTwitter機能の中でもビジネス上知っておく必要のあるものだけピックアップし、解説します。
◇フォロー・タイムライン・フォロワー
フォロー
例えばTwitterを始めたことを契機に、Twitterユーザーである友人Aと友人Bのツイートを読もうとします。
両ユーザーのTwitterページに訪問すると相手のツイート一覧を読むことができますが、読もうとする度に移動し、あまつさえそれぞれのページを訪問するのは面倒です。
そこで友人Aと友人Bをフォローします。
フォローのイメージは、“一方通行の友人関係”であり、「友人Aをフォローすること」と「友人Aからフォローされること」は違います。
(この辺りはおいおい理解いただけると思います)
タイムライン
自身のツイートとフォローした人物のツイートはタイムラインにまとめて表示されます。
図3. フォローとタイムライン
タイムラインのイメージは、自由にカスタマイズできるテレビのようなものでしょうか。(映るのはツイートです)
タイムラインは原則新しいツイートから順に表示され、リアルタイムに更新されます。(公式Twitterの初期設定では時系列よりも、後述するいいねやリツイートの多いツイートが優先されます)
ビジネス目的の運用では徐々にタイムラインへの意識が薄くなりますが(ほとんど作業に用いないため)、自身の発信するツイートがフォローされた相手のタイムラインにそのまま表示されることは忘れないでください。
相手は貴社・貴店だけをフォローしているわけではないため、例えば短時間に沢山のツイートを発信すると、相手のタイムラインを占有してしまうことになります。
なお「フォロー」という言葉は、「Aさんをフォローした」「今のフォローはAさんだけ」のように、動詞としても名詞としても用いられることに注意してください。(後者は区別のためにフレンドとも呼ばれます)
フォロワー
一言で言えば状態としてのフォローの反対です。XさんがCさんからフォローされた場合、CさんはXさんのフォロワーです。
図4. フォロワー
ビジネスではこのフォロワーを多く獲得することが目的の一つとなります。
繰り返しになりますが、注意していただきたいのはフォロー/フォロワーの関係は一方通行であるということです。
こちらからフォローしていないユーザーのツイートは、フォロワーであろうとなかろうとタイムラインに表示されません。(フォロワーのタイムラインでは自身のツイートが表示されます)
なおフォローは動詞としても名詞としても用いられましたが、フォロワーは名詞だけで「Cさんからフォロワーされた」とは言いません。
図5. フォロー・リフォロー・相互フォロー
そして相互にフォローする形を相互フォローと呼びます。(フォロー兼フォロワー)
またフォローした相手からフォローが返されることをリフォローされる、フォローされた相手にフォローを返すことをリフォローすると呼びます。
この辺りは言葉の意味通りですね。
自主的に相互フォローを進めるかどうかは貴社・貴会の考え方次第ですが、初期だけは行っておくことをお勧めします。
(Twitterではフォロワー数が信用を示す指標の一つとして見られることがあるため)
一方通行のフォロワーに対しては、健全なアカウントであれば積極的にリフォローを行いましょう。
フォローを返さないと相手からフォローが解除されてしまうかもしれないため、それを留める意味があります。(ただしフォローを返した後に解除されることもあります)
◇返信(リプライ)・メンション・ダイレクトメッセージ
返信(リプライ)
図6. 返信
Twitterを利用していると、特定の発言を対象にツイートをすることがあります。これは返信(リプライ)と呼ばれるもので、対象のツイートと関連付けて扱われます。
貴社・貴店のアカウントに対して返信があった場合は、速やかに対応しましょう。
この返信は、両ユーザーと両ユーザーを共にフォローしているユーザーが見られます。
(よく誤解されますがツイートを非公開設定にした場合自身をフォローしていない相手に返信したところで相手はそれを読めません)
メンション
また混同しやすいのですが、メンションという特定のユーザーを対象にしたツイートもあります。
特定のユーザーの特定の発言を対象にしたツイートが返信(リプライ)、特定のユーザーを対象にしたツイートがメンションです。
こちらも両ユーザーと両ユーザーを共にフォローしているユーザーが見られます。
ダイレクトメッセージ
図7. ダイレクトメッセージ
ダイレクトメッセージはメンションと似ていますが、送る相手と発信者の両ユーザーにしか見えないという違いがあります。
ダイレクトメッセージはトラブルが発生しやすいため、見知らぬ相手からのダイレクトメッセージを拒否しているユーザーも多く存在します。
ビジネスでは独自のキャンペーンを行った際の当選連絡など、かなり限られたケースでしか使用しません。
◇リツイート・ブロック・ミュート・いいね
リツイート
リツイートはTwitterの代表的機能の一つです。図8が分かりやすいのでこちらを例に取り上げてご説明します。
図8. リツイート
X→A→Bという形でフォローされている場合、通常BのツイートはXのタイムラインに表示されません。
ところがAがBのツイートをリツイートした場合、Xのタイムライン(Aのフォロワーのタイムライン)にはBのそのツイートが表示されます。
このリツイートという機能は“再放送”のようなイメージです。(タイムラインに過去のツイートがもう一度表示されるためです)
ツイートの発信者自身がリツイートすることも出来ますし、フォロー関係のない赤の他人がリツイートすることも可能です。
ビジネス、特にマーケティング目的でTwitterを運用する場合は、このリツイートが重要となります。
自社・自会のツイートを一人でも多くのユーザーに見てもらうためには、如何にリツイートされるかが重要となるためです。
ブロック
フォローに関係する機能として、ブロックとミュートもご紹介しておきます。
図9. ブロック・ミュート
ブロックとは他者からされたフォローを拒絶する(フォロワーから排除する)ことです。
それだけでなく、以後返信など一切の接触を拒絶します。(相手はブロックを確認することができます)
ミュート
またフォローはしているがその相手のツイートを見たくない場合、タイムラインに表示させないことも可能です。
これをミュートと呼び、付き合いでフォローを外せない場合などに使います。(相手はミュートを確認することができません)
ビジネスではこれらの機能は使わないでしょうが、相手からされる可能性は十分あります。
ブロックを多く受けるような運用をしていると、凍結やロックなどのペナルティを受ける可能性があるためご注意ください。
いいね
最後はTwitter以外でもよく見られる「いいね」機能です。いいねはツイートに対して行います。
図10. いいね
こちらもフォローしているかどうかは関係なく、誰に対しても行うことが可能です。
◇Twitterの利用
クライアント
なおTwitterの操作はパソコンであればTwitter公式サイト、スマートフォンであればTwitter公式アプリを使用されるかと思いますが、それ以外にも第三者が制作したTwitterクライアント(利用ツール)が多く存在します。
図11. Janetter
紹介した各機能の定義は変わりませんが、それらの操作方法や表示形式はクライアントによってかなり異なりますので、より効率的に作業が出来るものを選択しましょう。
以上がビジネス目的でTwitter(ツイッター)を利用される企業・法人の担当者様に向けたTwitterの紹介となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
※よろしければTwitterアカウント作成直後やっておくべきことをまとめた「Twitterアカウント作成後に行っておくべき4つのこと for ビジネス | 株式会社SHOTEC」もご覧ください
適切に作業を行うのであれば、Twitterは確実に成果を出せるSNSです。
貴社・貴会の運用の成功をご祈念いたしております。